ドローンによる水管橋点検の費用・メリット・デメリットを紹介

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目視では見えない箇所を確認したい

ただ足場を組むほど予算に余裕がない

和歌山市の六十谷水管橋崩落事故からそう思う方も多いでしょう。

ドローンを活用することで、足場を組まずに目視では見えない箇所を点検することができます。

ドローンは橋の上部や下部方向からも点検することができるからです。

この記事では、ドローンによる水管橋点検の費用相場からメリット・デメリットまでを紹介します。

読み進めることで、ドローンか、それ以外かの判断がかんたんにできるようになります。

ようするに、低予算で橋のリスク管理ができるようになります。

ぜひ参考にしてみて下さい。

ドローンによる水管橋点検の費用

画像、データ引用:公益財団法人 新産業創造研究機構

ドローンによる水管橋点検の費用事例を紹介します。

猪名川水管橋ドローン点検でおよそ292万円(兵庫県伊丹市)の費用がかかったとのことです。

引用元:nSearch

ドローン水管橋点検費用

内訳金額
撮影費30万円/日~
機材費20万円~
レポート作成費
諸経費
50万円~

ドローン水管橋点検にかかる時間

内容時間
事前準備1h
当日準備1h
点検5h
片付け1h
レポート作成
合計8h

上記費用は、点検内容や機材、規模、事業者によって変わります。

正確な費用に関しては、見積もりが必要です。ドローンの点検見積もりは複数の点検業者に依頼し、比較検討することが一般的です。

ドローンによる水管橋点検

  • 水管橋点検とは
  • 水管橋点検の課題
  • 水管橋点検の事故事例
  • 新技術による点検

水管橋点検とは

水管橋点検とは、水道施設を良好な状態に保つため、水道法第22条の2に従い、維持、修繕を行うことです。

ようするに、破損や汚染により利用できなくならないよう、5年に1回実施する点検のことです。

引用元:水管橋維持・修繕に関わる検討報告書

水管橋点検の事故事例

2021年10月に和歌山の紀ノ川にかかる六十谷水管橋が突然崩落し、約 6万戸の世帯で約 1週間断水が起こりました。

この崩落の原因は、腐食に伴う吊材の破断です。

この橋の復旧工事には、2022年の時点で19億円以上もの工事費が投入され、これを機に水管橋点検は5年に1回実施されることが義務化されました。

法の改正に各自治体では、ドローンなどの新技術を投入する動きが始まっています。

引用元:わかやま新報

水管橋点検の課題

  • 規則の教科
  • エンジニアによる助言
  • エンジニアの確保
  • 予算の確保
  • 新技術の活用

事故をきっかけに上記のような課題が挙げられ、従来の目視だけでの簡易な点検から新技術であるドローンの活用も含めて支持されるようになっています。

新技術による点検

これにより、目視だけでは確認できなかった橋の真上や真下の箇所までも映像で確認できるようになり、不具合箇所の修繕に役立つようになっています。

ドローンによる点検は、いくつかのカメラが使われます。

目視では確認できなかった箇所を可視光カメラや赤外線カメラで撮影することで、漏水やひび、錆などの損傷具合を確認できるようになっています。

筆者
筆者

水管橋点検は2021年度の事故により、ガイドラインなどを含め大きく変わり、ドローンなどの新技術も投入されています。

ただ、以前よりも点検割合が増したことで、自治体の予算の確保が問題となっており、水管橋点検の課題はまだ、道半ばのようです。

ドローン水管橋点検のメリット・デメリット

メリット

  • 目視で確認できない箇所の点検ができる
  • 定期点検により劣化具合を把握できる
  • 足場を組む点検よりローコスト
  • ドローンによる点検は安全
  • ドローン点検は業務を効率化できる

デメリット

  • 橋の支承部などは撮影できない
  • 日陰部分は点検しづらい
  • 悪天候に弱い

ドローン水管橋点検のメリット

目視で確認できない箇所の点検ができる

ドローンを利用することで目視点検では確認できない箇所が点検できます。

とくに、橋の真上や真下などではドローンのカメラを上部や下部に付け替えることで丁寧に点検することができます。

定期点検により劣化具合を把握できる

前回のデータと見比べて不具合の進行具合を確認できます。

ドローンを利用するとデータを残せるので、修繕計画や定期点検の予定を立てやすいメリットがあります。

足場を組む点検よりローコス

足場を組むことを考えればコストを抑えることができます。

足場設置に2~3週間かかるのと比べて、ドローンを利用すれば数日で点検が可能です。

ドローンによる点検は安全

引用元:交野市ホームページ

交野市の「清水谷水管橋」のロープアクセス点検の様子ですが、非常に危険な作業です。ドローンを活用することで、リスクを避けることができます。

ドローン点検は業務を効率化できる

ドローンは撮影だけでなく、デジタル解析ができるので、AIによる錆検知3D解析などから中長期的な修繕計画を立てることができます。

筆者
筆者

ドローン技術は今も進化しているので、また、新たな活用の仕方が現れてくるかもしれません。

ドローン水管橋点検のデメリット

橋の支承部などは撮影できない

ドローンの種類にもよりますが、橋脚付近などの点検には向きません。

橋脚とは橋の重みを支える橋の足にあたる部分で、基本的に構造が複雑です。

そのような狭い場所での作業は通常のドローンでは困難なので、足場を組んだりする必要も出てきます。

筆者
筆者

小型ドローンなどと使い分けをしながら点検していくと効率よく点検が進むでしょう。

日陰部分は点検しづらい

赤外線カメラを利用する場合、温度差によって、塗装の浮きなどを調査します。

温度が上がりにくい日陰では状態を判断することが困難です。

悪天候に弱い

ドローンは精密機械なので、雨が降れば飛ばせませんし、風速5m/s以上も危険です。

なので、予め予備日も含めて点検日を決める必要があります。

筆者
筆者

飛行時間の制限もまた、点検を妨げる大きな要因です。機種にもよりますが、20分から40分程度が一般的なドローンの限界です。今後、バッテリーの改良や、エンジンを併用したものなど、さまざまな工夫がなされ発展していくものと考えられます。

ドローンによる水管橋点検の展望

インフラの老朽化に伴う事故を防ぎ、限られた予算で効率よく点検を行うためにはドローンが最適です。また、AIなどの進歩も目覚ましく、障害物を避けながら飛行する自律型ドローンも登場してるので、人による点検業務もシンプルなものになってくるでしょう。

最後に、ドローン点検会社選びは、相見積もりが最適です。ドローンガイドを使えば、複数社に一括で見積もりがとれるので、手間暇かけずに相見積もりが行えます。