水管橋点検業務を委託できるドローン会社おすすめ3選|老朽化による崩落対策に

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限られた予算の中で効率的にコストを抑えて点検がしたい

目視では見えない死角部分を確認したい

和歌山市の六十谷水管橋崩落事故からそう思う方も多いでしょう。

ドローンを活用することで、足場を組まずに目視では見えない箇所の点検も容易にすることができます。なぜなら、ドローンは橋の上部や下部方向からも点検することができるからです。

とはいえ、ドローン会社が多すぎて、どの業者を選べばよいかわからないと思います。

この記事では、水管橋点検ができるおすすめのドローン会社を3社に絞って紹介します。読み進めることで、点検対象にマッチしたドローン会社が見つかります。

ようするに、従来よりコストを抑えて橋のリスク管理ができるようになります。

インフラ点検の老朽化により水管橋の点検を急がれている方々は、ぜひ参考にしてみて下さい。

ドローン水管橋点検業務を委託できるおすすめ会社3選

ここではドローンによる水管橋点検を得意とする全国対応の会社を3社紹介します。

会社リンク専門性
日本ドローン
機構
取材記事官公庁業務
楽天ドローン記事リンクスクール運営
JIW公式インフラ点検

日本ドローン機構株式会社

引用:日本ドローン機構株式会社

日本ドローン機構株式会社は、2016年より官公庁との取引をメインにスクール運営はもちろん、空撮、点検業務もこなすマルチなドローン企業です。取引先として、国土交通省富山河川国道事務所、防衛省陸上自衛隊、NHK、独立行政法人再生機構などの実績があり、多くの官公庁・企業からの信頼が厚い会社です。

  • 官公庁からの高い信頼
  • 全国70校以上の分校を持つスクールの運営
  • 高精度なUAV測量
社名日本ドローン株式会社
所在地〒130‐0023
東京都墨田区立川2丁目10-10 M・YOSHIHARA 3F
連絡先03-5050-2650
事業内容ドローンスクール運営
空撮測量・点検
広告代理業 他

楽天ドローン株式会社

楽天ドローン株式会社は、スクール運営をはじめ各種保守点検事業、配送・空撮事業などを行う会社です。外壁調査実績数は、約660件以上と経験豊富な企業です。(2024年10月時点)また、2022年9月には、仙台市と共にドローンによる水管橋点検調査の実証実験を行い、ドローンによる赤外線調査の有用性を証明しています。

  • 外壁調査数660件以上
  • スクール運営
  • ドローン配送事業
社名楽天ドローン株式会社
所在地〒158-0094
東京都世田谷区玉川一丁目14番1号楽天クリムゾンハウス
事業内容ドローンスクール運営
外壁調査・空撮

株式会社ジャパン・インフラ・ウェイマーク

株式会社ジャパン・インフラ・ウェイマークは、交通インフラなどを中心にドローン点検を行う会社です。累積点検4,846件(2024年3月時点)もの実績を持ち、橋梁点検や水管橋点検の事例も豊富です。

  • 交通インフラに強い
  • 有名企業との取引多数
  • 機体レンタルサービス
社名株式会社ジャパン・インフラ・ウェイマーク
所在地〒106-0032
東京都港区六本木7丁目10-25 中島ビル
事業内容インフラメンテナンス
コンサルティング空撮事業
ドローン販売

ドローンによる水管橋点検

  • 水管橋点検とは
  • 水管橋点検の義務化はいつから
  • 水管橋点検の課題
  • 水管橋点検の方法(評価マニュアル)

水管橋点検とは

水管橋点検とは、水道施設を良好な状態に保つため、水道法第22条の2に従い、維持、修繕を行う点検のことです。ようするに、上水道管やその橋が破損や汚染により利用できなくならないよう、5年に1回実施する点検のことです。

高度経済成長期に建設された橋は老朽化が懸念されており、橋が落下して、水道の供給が止まるような事態を防止するために点検が行われています。

水管橋点検の義務化はいつから

2021年10月に和歌山の紀ノ川にかかる六十谷水管橋が突然崩落し、約 6万戸の世帯で約 1週間断水が起こりました。この崩落の原因は、腐食に伴う吊材の破断です。

この橋の復旧工事には、2022年の時点で19億円以上もの工事費が投入され、これを機に水管橋点検は5年に1回実施されることが義務化されました。

法の改正に各自治体では、ドローンなどの新技術を投入する動きが始まっています。

引用元:わかやま新報

水管橋点検の課題

  • 規則の強化
  • エンジニアによる助言
  • エンジニアの確保
  • 予算の確保
  • 新技術の活用

事故をきっかけに上記のような課題が挙げられ、従来の目視だけでの簡易な点検から新技術であるドローンの活用も含めて注目されるようになっています。

各自治体とも寿命が近づく水管橋から順に点検を行っていますが、予算の問題で点検に至っていない橋も数多く存在しています。

水管橋点検の方法(評価マニュアル)

参照・引用元:国土交通省(点検項目)

水管橋点検の定期点検では、漏水の有無や塗装の状況などいくつかの点検項目に沿って進めていきます。また、定期点検の頻度は、以下のように2年に一回と5年に一回とに分けられています。

分類実施頻度
基幹管路などの重要管路に設置された水管橋など
塗装などの劣化が進んでいる水管橋など
2年に一回
上記以外の水管橋5年に一回

水管橋点検の流れ

以下ののような流れで水管橋は点検されます。基本調査で詳細な調査が必要だと判断された場合は、詳細調査を行い、診断を下します。そして、診断結果から修繕が必要かどうかを見極め、点検結果を記録・保管、もし修繕が必要な場合は修繕後、記録・保管します。

  • 点検作業方針の決定
  • 点検作業(初期点検、定期点検、臨時、緊急点検)
  • 基本調査
  • 診断
  • 点検結果の記録

水管橋点検記録表 

以下のような点検記録表を使いながら水管橋点検を実施するとよいでしょう。

筆者
筆者

水管橋点検は2021年度の事故により、ガイドラインなどを含め大きく変わり、ドローンなどの新技術も投入されています。

ただ、以前よりも点検割合が増したことで、自治体の予算の確保が問題となっており、水管橋点検の課題はまだ、道半ばのようです。

ドローン水管橋点検のメリット・デメリット

メリット

  • 目視で確認できない箇所の点検ができる
  • データから劣化具合を把握できる
  • 足場よりローコスト
  • 安全に点検できる
  • 業務効率化ができる

デメリット

  • 橋の支承部などは撮影不可
  • 日陰部分は点検しづらい
  • 悪天候に弱い

ドローン水管橋点検のメリット

目視で確認できない箇所の点検ができる

ドローンを利用することで目視点検では確認できない箇所が点検できます。

とくに、橋の真上や真下などではドローンのカメラを上部や下部に付け替えることで丁寧に点検することができます。

データから劣化具合を把握できる

前回のデータと見比べて不具合の進行具合を確認できます。

ドローンを利用するとデータを残せるので、修繕計画や定期点検の予定を立てやすいメリットがあります。

足場よりローコス

足場を組むことを考えればコストを抑えることができます。

足場設置に2~3週間かかるのと比べて、ドローンを利用すれば数日で点検が可能です。

ドローンによる点検は安全

引用元:交野市ホームページ

交野市の「清水谷水管橋」のロープアクセス点検の様子ですが、非常に危険な作業です。ドローンを活用することで、大きなリスクを避けることができます。

業務を効率化できる

ドローンは撮影だけでなく、デジタル解析ができるので、AIによる錆検知3D解析を利用して膨大な業務処理を効率的に行うことができます。

筆者
筆者

ドローン技術は今も進化しているので、今後も、新たな技術革新に期待したいところですね。

ドローン水管橋点検のデメリット

橋の支承部などは撮影できない

ドローンの種類にもよりますが、橋の支承部付近などの点検には向きません。

支承部とは橋の重みを支える橋の足にあたる部分です。そのような狭い場所での作業は通常のドローンでは困難なので、従来の点検方法と併用する必要があります。

引用:住理商事株式会社
筆者
筆者

小型ドローンなどと使い分けをしながら点検していくと効率よく点検が進むでしょう。

日陰部分は点検しづらい

赤外線カメラを利用する場合、温度差によって、塗装の浮きなどを調査できます。ただし、温度が上がりにくい日陰では状態を判断することが困難です。

悪天候に弱い

ドローンは精密機械なので、雨が降ると飛ばすことができません。また、風速5m/s以上の天候でも飛行が困難となります。


あらかじめ予備日も含めて点検日を決めておくのがおすすめです。

筆者
筆者

飛行時間の制限もまた、点検を妨げる大きな要因です。機種にもよりますが、20分から40分程度が一般的なドローンの限界です。今後、バッテリーの改良や、エンジンを併用したものなど、さまざまな工夫がなされ発展していくものと考えられます。

ドローンによる水管橋点検の費用

画像、データ引用:公益財団法人 新産業創造研究機構

ドローンによる水管橋点検の費用事例を紹介します。猪名川水管橋ドローン点検でおよそ292万円(兵庫県伊丹市)の費用がかかったとのことです。

ただし、点検内容や機材、規模、事業者によって変わります。正確な費用に関しては、見積もりが必要です。ドローンの点検見積もりは複数の点検業者に依頼し、比較検討することが一般的です。

引用元:nSearch

ドローン水管橋点検費用

内訳金額
撮影費30万円/日~
機材費20万円~
レポート作成費
諸経費
50万円~

ドローン水管橋点検にかかる時間

内容時間
事前準備1h
当日準備1h
点検5h
片付け1h
レポート作成
合計8h

ドローンによる水管橋点検の展望

インフラの老朽化に伴う事故を防ぎ、限られた予算で効率よく点検を行うためにはドローンが最適です。また、AIなどの進歩も目覚ましく、障害物を避けながら飛行する自律型ドローンも登場してるので、人による点検業務もシンプルなものになってくるでしょう。

最後に、ドローン点検会社選びは、相見積もりがおすすめです。以下の当サイト記事ではドローン点検会社を19社ほどピックアップしているので参考にしていただけたら幸いです。