ドローン免許の教科書!失敗しない資格取得や費用相場の全知識

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ドローンの国家資格に興味があるけど..

  • ドローンの資格を取得する意味があるのか
  • 資格を取ってどんな仕事ができるのか
  • ドローン市場の将来性はあるのか
  • 国家資格取得までの最短ルートを知りたい

このように考える方も多いでしょう。

結論から言うと、国家資格がなくともドローンで仕事はできます。多数の実践経験があればいいだけです。

ただ、初心者の場合、経験がないため、信頼に値する証明が必要です。専門知識ゼロの初心者と国家資格を持ちルールを遵守する初心者のどちらを企業が採用したいかを考えれば、答えは明白です。

この記事では、ドローン資格免許の全知識をお伝えします。メリット・デメリットからスクールの費用相場、資格を活かせる仕事などの情報をわかりやすく紹介します。

読めば、国家資格取得までの最短ルートがわかります。

ようするに、数分後には、ドローンで安定的に仕事ができるステップ1を踏み出すことができます。

近所のドローンスクール体験会に疑問を感じられている方は、そのまま一気に読み進めてください。

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失敗しない資格取得の方法は

まず、失敗しない資格取得の方法は目的を明確にすることです。闇雲にとりあえず一等資格をとろうとしても費用や難易度が高くて挫折する恐れがあります。

例えば、外壁点検のオペレーターを目指すのであれば、国家資格に加えて、外壁点検の実践コースを受講することが現実的な方法です。目的が明確であれば最短距離でゴールを目指せます。

次に、スクール選びは比較が重要です。ただ単に、「費用が安いから」、「近所だから」で選んでしまい、失敗している方も多いからです。

そのためにも、以下の項目は抑えておく方がよいでしょう。

  • 費用
  • 卒業生の声
  • カリキュラムの質
  • 場所
  • 卒業後のフォロー
  • 無料体験会

ドローン免許取得に必要な費用相場

二等資格・初学者25万円~40万円
二等資格・経験者10万円~20万円
一等資格・初学者70万円~100万円
一等資格・経験者25万円~50万円

上記のようなスクール費用の上に、入学金、受講料、試験料、証明書発行手数料などが必要です。

詳細な内訳についてはこちらをご覧ください。

ドローンの国家資格は意味がないのか?

果たして本当にドローンの国家資格は不要なのでしょうか?ここでは、ドローン免許なしででできること、できないこと、国家資格の必要性について解説します。

免許不要でどこまでできるのか

まず、基本的に、ドローンは免許(国家資格)不要で飛行させることができます。

例えば、ドローンフライトナビなどで飛行が禁止されていない場所を探し、正しく飛行させる場合において、免許の有無を問わず飛行が可能です。

上記のような条件を除いた場合に、飛行許可承認申請不要でドローンを飛ばすことができます。

ただ、緊急用務空域などのいくつかの場合を除き、飛行許可承認申請を通すことで、ほとんどの場所で資格の有無に限らずドローンを飛ばせます。

国家資格別にできること

ドローンの国家資格は、大きく分けて二種類に分類できます。資格のレベルによってできることが変わります。

飛行レベルできることできる資格
レベル1目視内での
操縦飛行
一等資格
二等資格
レベル2目視内での
操縦飛行
自動・自立飛行を含む
一等資格
二等資格
レベル3無人地帯の
目視外飛行
立入禁止措置の実施
一等資格
二等資格
レベル4有人地帯の
目視外飛行
立入禁止措置なし
一等資格

二等無人航空機操縦士ライセンス

レベル3以下の飛行ができます。つまり、無人地帯での目視外飛行から、有人地帯での目視内自律飛行などです。

例えば、人がいないエリアでモニター越しに操縦を行う飛行形態などがそれにあたります。

また、一等、二等に共通することは、次のような場合において、飛行許可承認申請手続き不要で飛行ができることです。

一等無人航空機操縦士ライセンス

一等資格では、飛行レベル3までの飛行はもちろん、レベル4飛行が可能となりす。レベル4飛行とは、有人地帯において、立ち入り禁止措置を講じず、補助者なしで第三者上空を目視外飛行できるものです。

例えば、都心の上空を補助者を置かず、モニター画面越しに操縦することができます。ただし、その際に飛行申請手続きは必要となります。

資格取得で事故リスクを減らせる

ドローンスクールなどで航空法を学ばなければ、どこかで法律を犯しかねませんし、安全面な飛行が困難です。

ドローンを所有すると保険に入るとはいえ、事故を起こしてからではどうにもなりません。

ヒント

自社で人材を育成するにあたり、約70%近く助成される制度もあるので、それらを利用すれば、かなりの減額で資格を取得することができます。

ドローン国家資格取得後の将来設計

ドローンパイロットの需要は増えている

ドローン市場は、今後大きく成長していくとされています。インプレイス総合研究所の発表によると、2028年には、サービスの市場で5154億円、機体の市場で2281億円、周辺サービスの市場で1619億円の需要が見込まれています。(引用元:インプレイス総合研究所)

ドローン操縦士は、国の推進などから、建設業を中心に需要が伸び始めています。

その証拠に、現在、転職サイトなどの求人を見ると、ドローンのオペレーター、測量技術者、インストラクター、制御エンジニアなどの求人が増えているからです。

転職サイトドローン求人数
indeed2,000件以上
リクルートエージェント1914件
ハローワークキャリア2,000件以上

2024年9月13日現在

上記のように、今後さらに、需要は伸びると予想される市場なので、今のうちに国家資格を取っておく方が良いでしょう。

筆者
筆者

ただし、現時点で(2024年)ドローンスクールは増えすぎており、経営が成り行かなくなるケースも聞くので、これから資格と取り、スクール立ち上げ、またはインストラクターという選択肢は難しいのではないかと個人的には思います。

ドローン操縦士の平均年収と月収

年収456.8万円
就業者数100,700人
労働時間167時間
年齢45.3歳
有効求人倍率5.49倍

ハローワークの調べによると、ドローンパイロットの平均月収は、約22.2万円です。

ただ、グラフのように20万円~26万円の月収がピークで、それ以上の給与をもらっている人数の割合は減っていきます。

また、就業形態の約半分程度が正規社員として雇用されています。

残りが順に、わからない、パートタイマー、自営業、契約社員などの形態でした。

ただ、「わからない」と回答した方は、おそらく就業せずにスポットとして収入を得ている副業の方であろうと推測します。

画像データ引用元:厚生労働省 職業提供サイトjobtag

おすすめの市場は建設業

ドローンの免許を取り仕事をする場合のおすすめ市場は、建設業です。

若年層が定着せず、労働力不足が深刻化しているので、ライセンスを取得し就業しやすい傾向にあります。

筆者
筆者

ただし、ドローン操縦士というかたちで求人募集をしていることは稀で、さまざまな業務の中にドローン業務もあるといった内容が多いでしょう。

また、現在、空撮などの市場は、副業者の増加により単価が下がっているので、どうしても空撮をがしたい方は、動画編集などのスキルも身につけると案件をもらいやすくなります。

ドローンライセンスを活かせる仕事5選

建設業

インフラ点検から外壁の点検、さらにはレーザー測量まで、建設分野では幅広くドローンが活躍しています。建設分野では、人手不足が深刻で、これらを解消する手段として、ドローンによるデジタル化が進められています。

これから就職や副業をするのであれば、建設分野がおすすめです。

再生エネルギー市場

太陽光発電所などでの点検です。ソーラーパネル点検は、規模と比例して労力が必要です。ここでも人に変わってドローン技術が活かされており、スクールが少なく、ノウハウが広がっていないためか参入者が少なく狙い目の市場です。

農業

防除作業(農薬散布作業)は夏の暑い時期に数キロのタンクを背負いながら行う重労働です。農業従事者の高齢化が進み、ドローンでの散布は徐々に広がり始めています。課題はありますが、遅くはない市場です。

空撮

映画やTVなどのエンターテイメント分野でもドローンは今や必須のツールです。ただし、空撮のドローン操縦士が増えていることもあり、プラスアルファーが必要な市場です。映像の編集などをマスターすると就職や副業に有利になります。

インストラクター

ドローンスクールなどの講師です。大手スクールから地域密着のスクールまで多くのスクールが存在します。国土交通省登録講習機関として認定されているスクールだけでも約600社が存在します。

ただし、都心部ではスクールの数も増え、競合が激しいため、契約に結びつけるための営業スキルなどが必要となってくるでしょう。

筆者
筆者

ドローンを活用した職業はこれから伸びていく市場です。ただし、ドローンの知識だけでなく、その市場の専門知識やスキルなどもこれから必要です。プラスアルファーも考えていくことがこれからの課題です。

ドローン国家資格取得のメリット・デメリット

ドローン国家資格取得のメリット

  • 就職などで実績の証明となる
  • 飛行申請手続きが原則不要
  • レベル4飛行ができる

ドローン国家資格取得のデメリット

  • 取得費用が高すぎる
  • 試験や講習が必要
  • 3年毎の更新が必要

ドローン国家資格取得のメリット

就職などで実績の証明となる

就職や副業において、相手先に実績を証明することができます。

冒頭でもお伝えしましたが、ドローン初心者が信頼を得るためには何かしらの実績が必要です。ドローン国家資格を保有していることで、最低でも10時間以上の飛行実績があるという証明にもなります。(二等資格の場合)

飛行申請手続きが原則不要

二等資格を取得することで以下の状況においても飛行許可承認が不要となります。

  • 目視外飛行
  • 夜間飛行
  • 人口密集地区上空
  • 人・物件との距離30m未満での飛行

また、以下の項目については、引き続き許可承認申請が必要

飛行許可承認申請が必要

高度150m以上

空港周辺

催し物上空

危険物輸送

物件投下

レベル4飛行

レベル4飛行ができる

一等資格に限定されることですが、立入禁止措置なしに有人地帯での目視外飛行ができます。

例えば、一等資格を保有し、飛行許可承認申請が通れば、都心部上空でドローンが見えなくなる高度での空撮も可能で、さまざまな撮影に対応することができます。

ドローン国家資格取得のデメリット

試験や講習が必要

資格を取得するのに講習や試験を受ける必要があることです。そのために、仕事や学校の合間をぬって勉強をすることになります。

ただし、合宿などを利用すれば最短2日で卒業ができるスクールも多いので、休みなどを利用し、短期間で取得される方も多いです。

3年毎の更新が必要

運転免許証と同じで更新時に講習が必要です。講習を通じて最新の情報や安全への意識を高めることができます。

ただし、約3,000円程度の更新料も必要となるので覚えておくとよいでしょう。

取得費用が高すぎる

高いかどうかは個人の感じ方によりますが、資格取得のデメリットとして、費用が掛かることです。

初学者であれば、約30万前後のスクール費用がかかり、入学金などの初期費用も必要となってきます。

>>国家資格を取得するための費用はこちら

ドローンの国家資格について

ドローンの国家資格を取得するには、国土交通省が実施する無人航空機操縦士の免許制度で一定の基準をクリアし、技能証明書をもらう必要があります。ここでは、無人航空機操縦士の免許制度について解説します。

国家資格と民間資格の違い

ドローンの資格には大きく分けて二つの資格があります。国家資格と民間資格です。ただ、違いがわからず、どれを選べばよいのかわからない方もいると思うので、ここでは、国家資格と民間資格の違いについて紹介します。

メリット国家資格民間資格
許可承認申請
一部不要
x
レベル4飛行〇(一等のみ)x
信頼性
将来性
料金

国家資格

国が発行している資格で、一定の信頼性があるものです。就職はもちろん、クライアントへの実績の証明として大きな効力を発揮します。

また、飛行禁止空域の利用における飛行許可承認申請時でも原則不要(一部必要)で、一等資格であれば、補助者なしで、有人地帯における目視外飛行が可能です。

民間資格

民間企業が発行しているものであり、基準や難易度も様々。例えば、JUIDA(一般社団法人日本UAS産業振興協議会)、DPA(ドローン操縦士回転翼3級)、DJI CAMPスペシャリスト認定証などの資格があります。国家資格ほどのメリットはありませんが実績を証明する手段となります。

おすすめは国家資格取得

ただし、2025年12月5日以降、飛行許可承認申請時の民間資格の効力がなくなり、事実上廃止される予定です。

なので、今から初学者が資格を取るなら国家資格がおすすめです。

また、飛行許可承認申請時のエビデンスとしての効力がなくなるだけで、各民間資格自体がなくなるわけではありません。

参考:国土交通省 よくある質問

国家資格を取得する2通りの流れ

登録講習機関で学んでから受験(スクール)

ドローンの国家資格を取得するには二通りの流れがあります。スクールに通うか、独学で学ぶかです。効率よく学びたいならドローンスクール、コストを抑えたいなら独学がおすすめです。

登録講習機関で学んでから受検(スクール)

  • 技能証明書申請者番号を取得 
  • ドローンスクール受講
  • 試験申込システムの利用者登録
  • 指定試験機関にて学科試験と身体検査を申込み・受検
  • 試験合格証明書発行
  • 技能証明書の発行

DIPS2.0(ドローン情報基盤システム)でアカウントを取得後、ログインし、技能証明申請者番号の取得申請を行います。本人確認の審査完了後、技能証明申請者番号が発行されるので無くさないよう保管しておきます。

ドローンスクールを受講し、修了審査に合格した後は、試験を受けるための試験申込システムにアカウント登録をしましょう。

学科試験、身体検査は、試験申込みシステムを利用し、手数料を支払い、受検、検査を行いましょう。合格すれば、試験合格証明書発行を試験申込システムから行います。

最後に、DIPS2.0より、技能証明書の新規交付を行い、手数料を支払い、申請完了後に技能証明書が郵送される形で国家資格を取得できます。

指定試験機関で直接受験(独学)

  • 技能証明書申請者番号を取得
  • 試験申込システム利用者登録
  • 学科試験申込・受検
  • 実地試験申込・受検
  • 身体検査申込・受検
  • 試験合格証明書発行
  • 技能証明書の発行

先ほどと同じように技能証明書申請者番号を取得し、学科試験、実地試験、身体検査を受けるための試験申込システムにアカウント登録をします。

その後、試験申込みシステムを利用し、手数料を支払い、受検、検査を行います。合格すれば、試験合格証明書発行を試験申込システムから行います。

さらに、DIPS2.0より、技能証明書の交付を行い、手数料を支払い、申請完了後、技能証明書が郵送され、めでたく国家資格が取得できます。

ドローンの資格一覧(種類)

下記は、JDOドローンスクール(日本ドローン機構株式会社)の料金事例の一部です。国家資格の種類は数種類あり、基本的に一等、二等の等級、民間資格保有者であるかどうか、最後に夜間・目視内・25kg未満の限定された飛行枠を変更するかしないかに分類されます。

分類によって受講料金も変わるので、自分に合った受講コースを選ぶとよいでしょう。

ただ、当サイトおすすめのコースは二等資格初学者の限定変更コースです。

もし、将来的にビルやインフラ点検をするのであれば、初学者の二等資格の限定変更を持っていると便利です。理由は、点検中、点検画像をチェックするため、どうしても目視外となってしまうからです。そのような場合においての操作法を限定変更コースでは学ぶことができます。

回転翼マルチローター基本限定変更(昼間・目視内・25kg未満)
二等・経験者82,500円
(税込)
132,000円
(税込)
二等・初学者231,000円
(税込)
297,000円
(税込)
一等・経験者272,000円
(税込)
360,000円
(税込)
一等・初学者

受験資格(年齢)

  • 16才以上
  • 国土交通省から本試験の受験が停止されていないこと

上記が受験資格です。

筆者
筆者

後者の条件は、航空法第132条の49第2項の規定により無人航空機操縦士試験に関する不正行為に関係した者である場合なので、不正行為の関係者でなければ受験可能です。

国家資格取得に必要な期間は最短2日から

国家資格取得に必要なカリキュラムの時間は等級や経験の有無、限定を解除するかどうかで変わります。

終了審査を除けば、最短2日でドローンスクールを卒業し、実地試験免除で国家試験に挑めます。トータルで約1か月程度から技能証明書をもらうことができます。

コース講習期間・
終了審査を含む
二等・初学者5日
二等・初学者・
限定変更
5日
二等・経験者3日
二等・経験者・
限定変更
3日
一等・経験者3日
一等・経験者・
限定変更
3日

JDOドローンスクール(日本ドローン機構株式会社)のコース事例より

試験日

実地試験は学科試験合格後、約2か月前から無人航空機操縦士試験サイトより予約が可能です。ただし、国土交通省登録講習機関(ドローンスクール)の終了審査を合格した方は実地試験が免除となります。

また、学科試験は、年末年始以外の平日であれば、各都道府県別に随時開催されており、こちらから会場の空室状況を確認できます。

身体検査は、書類郵送と会場にて検査をする二通りの方法があります。もし、会場で身体検査をする場合は、こちらから予約を入れることができます。

試験内容

国家資格の試験内容は次の3項目からなり、ライセンスの等級によりそれぞれの難易度も異なります。

  • 学科試験
  • 実地試験
  • 身体検査

学科試験

二等学科試験は、三肢択一式で50の問題が出題されます。試験時間は30分と少ないので、出題傾向から優先度の高いものからマスターしておくとよいでしょう。

また、最低限必要な正解率は約80%程度に設定されているので、一つの合格ラインの基準として考えておくとよいでしょう。

>>国土交通省 二等学科試験の例題

次に、一等学科試験もまた、三肢択一式で、70の問題が出題されます。制限時間は75分で、二等試験より時間に余裕があります。ただ、計算問題が出題されるため、難易度が上がります。

>>国土交通省 一等学科試験の例題

実地試験

スクールで受講する場合、スクールの修了審査に合格する必要があり、難易度はスクールによって変わります。実技講習に時間をかけるスクールはもちろん、実践現場で使える技術まで習得できるスクールまでさまざまです。

また、実地試験は、実技試験、机上試験、口述試験からなります。課題としては、飛行計画書の作成、飛行前点検、スクエア飛行、ホバリングから8の字飛行まで行います。(二等資格の場合)

一等、二等実地試験の違いは、二等の場合、屋内で試験を行い、緊急着陸時のみマニュアルモードを使用するのに対し、一等の場合は、屋外で試験となるだけでなく、すべてマニュアルモードで操作しなければなりません。

筆者
筆者

そのため、合格率も下がってきます。

>>国土交通省 二等実地試験の課題

>>国土交通省 一等実地試験の課題

身体検査

視力、色覚、聴力、操縦を妨げるものがないかを検査します。一般的に、会場で検査するものと、書類検査の二通りです。眼鏡や、補聴器が必要であれば条件付きで付与が可能となります。

筆者
筆者

裸眼で検査が通らなくとも、眼鏡をかけて基準を満たせば、眼鏡の条件付きで資格を付与されます。

準備と対策

ドローンスクールによってもカリキュラムで対策をしてくれますが、不安な場合は予想問題集を利用するとよいでしょう。

筆者
筆者

東京都のK.S.ドローンカレッジでは、受講生、卒業生が自由に練習できる屋内練習場を設けています。環境が整っているスクールを選ぶのも一つの試験対策ですね。

免許の難易度

難易度

難易度から言うと、実地試験では一等資格の方が二等資格より難易度が高く、初学者なら最低でも20時間を超える練習量が必要です。また、二等学科試験に関しては、一日2、3時間の勉強量で、約1か月程度で取得できる難易度となっています。

筆者
筆者

ただし、二等の学科試験は回答時間が少ない分、時間をかける余裕がありません。

合格率

合格率については国土交通省などから発表がありませんが、以前、K.S.ドローンカレッジさんに取材をしたかぎりでは、二等終了審査合格率が91~94%一等終了審査合格率が約90%というお話を伺いました。

ただ、あくまでK.S.ドローンカレッジさんの修了審査(実地)合格率となり、他校または指定試験機関での合格率は、一般的にこの数字より低いとされています。

具体的には、二等資格の学科試験合格率は約70~80%実地試験では約50%とされています。一等では、約60%から70%の合格率となっております。

国家資格の更新について

ここからは国家資格の更新について紹介します。資格取得後に気になるのは、有効期限や更新料です。他の資格ですと、更新時に数万円かかる資格もありますが、無人航空機操縦士の資格更新料は、現時点で2,850円となっています。(2024年12月現在)

有効期限

資格の有効期限は一等、二等ともに3年です。

筆者
筆者

3年で更新料が3,000円以下という点では経済的な更新料だと思います。

更新費用

無人航空機操縦者技能証明書の交付手数料一覧です。

更新申請2,850円
限定変更申請2,850円
再交付申請2,850円
新規申請3,000円

ドローンの国家試験についての問い合わせ先

一般財団法人日本海事協会が運営する無人航空機操縦士試験機関ヘルプデスクが問い合わせ先です。

無人航空機操縦士試験機関ヘルプデスク:050-6861-9700

ドローン国家資格取得に必要な費用

費用の内訳

試験内容費用
入学金数万円程度
受講料金こちら
学科試験一等9,900円
学科試験二等8,800円
実地・回転翼一等基本22,200円
実地・回転翼一等限定変更20,800円
実地・回転翼二等基本20,400円
実地・回転翼二等限定変更19,800円
身体検査書類受検5,200円
身体検査会場受検19,900円
資格交付料3,000円

入学金

ドローンスクール入学に伴い必要となる初期費用です。スクールによってまちまちで、0円から数十万円までとさまざまな料金設定となっています。

受講料金

いわゆる授業料です。初学者が二等国家資格を取る場合、およそ25万円から40万円台までの料金が相場となっています。

これは、講習期間によるものが大きいと考えます。例えば、2日間で講習が終わるカリキュラムや数日間、時間をかけてしっかり技術を学ぶことができるものまでさまざまだからです。

筆者
筆者

ただ、スクールによって方針も異なるため一概に受講料が高い、安いと判断しづらいものもあります。

学科試験

スクールの終了審査が終われば、指定試験機関の一般財団法人日本海事協会が開催する全国の学科試験会場で学科試験を受けることになります。

一等、二等それぞれ約1万円程度の費用となっています。

実地試験

実地試験は、等級及び、限定の内容(目視外飛行、夜間飛行、最大離陸重量25kg以上)によってそれぞれ試験内容が異なり、料金も変わります。

ただし、国土交通省登録講習機関(ドローンスクール)で終了審査合格を受けた方は、実地試験が免除されることになっており、これがドローンスクールの醍醐味の一つではないでしょうか。

筆者
筆者

簡単に言えば、自動車学校と同じようなものです。自動車学校で終了講習に合格すれば、免許試験場での実地試験が免除されるのと同じことです。

身体検査

安全に飛行するために操縦に支障がないかを検査します。

詳しくはこちらから確認できます。

資格交付費用

更新申請2,850円
限定変更申請2,850円
再交付申請2,850円
新規申請3,000円

技能証明書申請の手数料は、新規申請の場合、一等、二等ともに3,000円です。更新、限定変更、再交付などについては、一律2,850円となっています。なので、3年毎の資格更新では、2,850円の費用が必要となります。

ドローンスクールの資格費用を抑える方法

ここでは、ドローンスクールの資格費用を節約する2つの方法についてお伝えします。

国家資格取得の免除を受ける

JUIDAなどの民間資格保有者であれば、経験者コースを選択でき、実地講習の一部が免除され、講習料も安くなります。

例えば、JDOドローンスクールの二等資格コースを受講する場合、初学者と経験者との違いを比較してみました。

経験者初学者
受講料82,500円
(税込)
231,000円
(税込)
学科講習時間10時間以上10時間以上
実地講習時間4時間以上10時間以上

約65%程度、受講料を節約することができます。

ドローン学校で使える補助金を利用する

法人であれば、人材開発支援助成金を利用することで、お得に受講料を節約することができます。

おすすめのドローン資格はどれがいいか?

結局、ドローンで仕事をする場合、情報が多くてどの資格を取得すればよいかわからない方もおられると思うので、ここで一言にまとめます。

初学者であれば二等国家資格がおすすめです。

約20万円程度の受講費用と学科試験などを合わせて約1か月で取得できるからです。また、いきなり一等資格を取ることはおすすめできません。理由は、学科、試験ともに難易度が高く、費用も70万円近く必要、そして、点検業務などで活用する目的であれば事足りるからです。

できることなら二等資格取得後、専門分野での資格を目指し、スキルアップにつなげていくことが現実的な選択です。

ドローンスクールを探すなら、以下の記事がおすすめです。

ドローンスクールおすすめ評判ランキング5!免許費用と学校の選び方を紹介

ドローン講習Q&A 

Q.安いドローンスクールは大丈夫なのか?

A.安いから悪いわけではありませんが、受講目的、カリキュラムや卒業生の声を参考に選ぶと比較的失敗せずに済むでしょう。

Q.合宿で資格は取れるのか?

A.合宿形式のドローンスクールなら、最短2日で卒業することができます。受講期間が空くことがないので、ドローン講習に集中することができます。

Q.独学で取得する方法は?

A.あります。ただ、ドローンを飛行させる場所を確保する必要があります。近隣の施設や飛行可能な場所がない場合、学科試験の勉強はできても、実地試験に向けた練習ができなくなります。また、知識も不十分なため、いつの間にか法律を犯していたり、最悪、事故を引き起こすケースもあるかもしれません。しかし、費用面を考えれば、独学が一番安い方法でもあります。

Q.農業用ドローンの免許について

A.農業ドローンの免許は、使う機体によって選ぶとよいでしょう。機体ごとに免許が必要なケースもあるので利用しない機体の講習を選んでも、正直役に立ちづらいです。期間は数日程度で約20万円前後のものが多い傾向にあります。